2016年05月19日

里山資本主義

5月19日木曜日、晴れ。

今日は午前中にストレッチャーの仕事が1件と、
午後に急きょ入った1件だけだった。
今月は初っ端のゴールデンウィークに少しずつしか
仕事が無く、5月の売上を競争に例えると、
スタートした瞬間こけたようなイメージだ。
まあ「神の御心のままに」である。
先日あるサイトで「里山資本主義」藻谷浩介、
NHK広島取材班という本が紹介されていた。
暇だったこともあり早速購入して読んだ。
非常に面白かったので少しご紹介したい。

(p4)
猛烈社員として働いていた青年。
実は会社も猛烈な競争にさらされていた。
ライバルは最近業績を伸ばす新興国の企業。
同じレベルの商品をとてつもなく安く市場に出す。
強さの秘密は新興国の労賃の安さだ。
会社は株主から「コストをもっと抑えろ」と圧力を
かけられ、「労働コスト」を見直すことにした。
彼は突然リストラされた。
失意の彼は、田舎に帰った。たいした働き口もない。
地元でとれる果物で完全無添加ジャムを作るジャム屋さん
で働くことに。給料は以前の10分の1。
やれやれ、とんだ貧乏暮らしが始まった・・・。
ところが、このジャム屋に集まってくる人たちの話を聞いて、
目から鱗が落ちた。みんな、驚くほど豊かに暮らしている
というのだ。月に数万円払っていた電気代、ガス代。
本当に払わないといけないのか、と問われた。
「原始人になれというのですか」というと、笑顔で
こう言われた。
「そんなこと言いながらあなたたちは休みになると、
大枚はたいてキャンプ場に繰り出し、薪や炭でご飯を炊いて、
喜んでいる」と。
さらに、「ここはそれが毎日やれる場所。まわりに幾らでも
木が生えている。それなのに、遠いアラブの国から
買ってきた石油や天然ガスや、それで作った電気がないと
生きられないと言っている。ばかげている」と。
青年は試してみることにした。冷蔵庫や洗濯機は普通に
使うが、おじさんたちに教えてもらい、石油缶を改造
した「エコストーブ」なるものを作り、そこに釜や鍋を
のせて食事の支度をすることにした。
中に断熱材を入れエネルギー効率を良くしたそうで、
裏山で拾ってきた雑木5本で、一日分のご飯が炊ける。
光熱費は確かに減った。
近所のおばさんがもてあましている畑を借り受け、
野菜作りも始めた。なにしろ初めてなので、
まだそんなに取れないが、困っていない。
実はおばあさんが野菜を分けてくれるのだ。
「なすやきゅうりがなりすぎて、腐らせてしまうから、
食べて」と、持ってきてくれる。
おかげでスーパーに行く回数が減った。
行っても野菜はほとんど買わなくなった。
財布から消えるお金が劇的に減った。
給料が10分の1でも全く困らない。
それだけではない。食べるものが劇的においしくなった。
都会では高級食材の店で買うレベルの有機野菜。
数万円する「最新型炊飯ジャー」よりおいしく炊ける
エコストーブのご飯があるからだ。
暮らしが楽しく人間らしくなった。
都会で猛烈に働いていた頃、職場以外で話をするのは
コンビニの店員くらいだった・・・。
確かに豊かになった。
・・・グローバルな経済システムに組み込まれる中で、
「仕方がない」とあきらめていた支出を疑い、
減らしていけば「豊かさ」を取り戻すことができる。
そして経済が「我々のもの」になっていくのだ。
これが、「経済100年の常識破り」の基本をなす作法だ。



山の木を丸ごと使って、電気や石油など
地域の外からのエネルギー供給に
頼らなくても済む地域を目指す岡山県真庭市の例や、
広島県庄原市で、日本人が昔から大切にしてきた
里山暮らしを現代的にアレンジし、
真の豊かな暮らしとして
広める活動をしている方の例など
日本の将来もまだまだ捨てたもんじゃない、
自分も何かやってみたい!と
何か元気をもらえる内容だった。

興味のある方は是非ご一読を。

車いすのまま乗り降りができる福祉タクシー モモタロウ



posted by モモタロウ at 07:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 介護タクシー